「お母さん。いってきます」 「舞子、気をつけてね」 私は笑顔で頷いて家を出た。 高校は一番家から近い高校にした。 これもお母さんのため……。 「舞子ー!おはよ」 「奈帆っ!おはよう」 私の親友、川上奈帆。 私の両親のことも知っている信頼できる友だち。 「今日、舞子のお母さんの調子どうだった?」