休み時間になると、みんながあたしの方に来た。 「聞いてないよ?」 最初に口を開いたのは、花だった。 「ごめんね」 あたしがそう言うと、花はボロボロ泣き出してしまった。 「大丈夫。また会えるよ」 本当に会えるかは、分からない。だけど、何か会える気がした。 「本当?」 「うん。だから泣かないで?」 「約束ね」 「うん」 そう言うと、花は笑顔を取り戻した。