「お兄さん、大丈夫?」

「うん、さっき目を覚まして
もう起きてるよ。会う?」

「いや、また今度にするよ。
疲れてるだろうし。」

「そっか。
でも、話だけは通しておくからね。」

「あぁ。」

「今日はありがとう。」

「おう、じゃあまた明日な。」

「うん。」

あたしは去って行く高岡くんの背中に
いつまでも手を振っていた。