「いいよ、もう。事情は解ったし。」

「ありがと。」

高岡くんはお茶を啜る。

「あたし、このまま
お兄ちゃんについてたいから、
学校帰ったら早退届出してくれる?
鞄は…明日でいいから。」

「解った。」

高岡くんは残りのお茶を
飲み干すと出ていった。