「ごめんなさい!!怪我は無いですか!?」

「あぁ…。」

「良かった…。」

「気を付けろよ。」

「はい。」

「…お前、見ねぇ顔だな。」

「あ、あたし編入試験受けに来てて。
受かればここに通うことになるんです。」

「なるほど。」

「あたし、藤村 涼香って言います。」

「俺は…高岡 大翔。
1年6組だ。
受かるといいな。」

「ありがとう。」

大翔くんは少しだけ
笑って去っていった。