甘い香り

「嘘…。」

これは何かの間違いだ。

これは夢だ。

覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ!!

頬をつねっても叩いても、
痛いだけで状況は変わらない。

あたしは思わず家を飛び出していた。