手紙を開けてみる。

『涼香へ。
おはよう。
突然だけど…
僕は涼香に謝らなきゃ
いけない事がある。
内緒にしててごめん。
なかなか言い出せなかった。
僕の心臓には病気がある。
本当はずっと前から解ってたんだけど…
受け入れるのに時間がかかった。
それに涼香を1人にする
決心がつかなかった。
両親を亡くして、僕たちは2人で
力合わせて生きてきた。
だけどこれから入院や手術で
お金が掛かるから、
涼香に迷惑がかかる。
だから僕は涼香と離れる事に決めました。
行き先も言いません。
君が寝ている間にこっそり出ていきます。
今までありがとう。
楽しかった。
後の事はすべて、
貴之叔父さんに任せてあります。
言うことをちゃんと聞くんだよ。
それと…料理は苦手だけど、
朝ごはんを作ってみた。
美味しくないかもしれないけど…
食べてくれたら嬉しい。

      僕の可愛い妹、涼香へ。

               涼太。』