藤村は答えた。

「…あたしはね、お兄ちゃんとの
今の幸せが守れるならそれでいいの。
高岡くんには悪いけど、
今はお兄ちゃんと穏やかに暮らしたい。」

「…解った。
でも、何かあったらいつでも言えよ!!
中條の事なんか気にしなくて
いいんだからな。」

「…ありがと。」

俺は藤村を見送り、教室に入った。