早朝、私は新幹線に乗り込んだ。
やっぱり今年も雨が降っている。
目的地までの2時間半を、私はただ窓の外を眺めながら過ごした。
これでもう5回目だった。
降りる駅が近くなると、見慣れた景色が目に飛び込んで来る。
今年も私は、自分の意志でここに帰って来た。
―――寒っ―――
駅に降りると東京との気温の差を肌で感じる。
こっちも降っている雨のおかげで、かなり肌寒かった。
私は、いつものルートを変えずに、バスに乗ってソラのお墓に向かった。
朝早く家を出ても、ここに到着するのは、いつもお昼前だった。
―――ソラん家、早いなぁ―――
ソラのお墓には、すでに人が来た形跡があった。
飾られたばかりの新しい花と燃えきったお線香。
私は、毎年ソラの家族の次に、ここに来ていた。
―――ソラ、もう5年だよ―――
私は、ソラが分かるようにと毎年黄色い花を飾っていた。
そしてここに来る日だけは、ソラにもらった指輪とピアスをいつも付けた。
サイズなんていつ調べたのか、指輪は左手の薬指にしか合わなかった。
―――じゃあね―――
いつも通りの行動を終わらせて、私はお墓を後にした。
やっぱり今年も雨が降っている。
目的地までの2時間半を、私はただ窓の外を眺めながら過ごした。
これでもう5回目だった。
降りる駅が近くなると、見慣れた景色が目に飛び込んで来る。
今年も私は、自分の意志でここに帰って来た。
―――寒っ―――
駅に降りると東京との気温の差を肌で感じる。
こっちも降っている雨のおかげで、かなり肌寒かった。
私は、いつものルートを変えずに、バスに乗ってソラのお墓に向かった。
朝早く家を出ても、ここに到着するのは、いつもお昼前だった。
―――ソラん家、早いなぁ―――
ソラのお墓には、すでに人が来た形跡があった。
飾られたばかりの新しい花と燃えきったお線香。
私は、毎年ソラの家族の次に、ここに来ていた。
―――ソラ、もう5年だよ―――
私は、ソラが分かるようにと毎年黄色い花を飾っていた。
そしてここに来る日だけは、ソラにもらった指輪とピアスをいつも付けた。
サイズなんていつ調べたのか、指輪は左手の薬指にしか合わなかった。
―――じゃあね―――
いつも通りの行動を終わらせて、私はお墓を後にした。

