「そういえばいま何時?」 「夜の10時です」 「あ、どうも」 「いえ、」 ………………。 会話が続かねぇ 「とりあえずさ、座ってもいい?」 ドアの前に立ったままだし 「あっ、そうですよね どうぞ座って下さい」 「はぁ〜…」 ─ドサッ その場にあったソファーに雪崩れ込む様に座って スーツのネクタイを緩めた 「あの、隣いいですか?」 「どうぞ」