修学旅行★幼なじみと甘いキス

それを見た瞬間、わたしはギュッと唇をかみしめて、翔をにらんだ。


「…っ」


なんで…?

なんでそんな態度でいられるの?


もともと、この仕事を「やる」って言ったのは翔だったんじゃないの…?

たしかに翔が昔からそういう人だってのは、ちゃんと知ってる。


でもちょっとくらい
今この時くらいは、わたしと協力してくれたって、いいじゃんか…。


わたしのため、とまでは言わなくても

これはクラスのためでもあるのに。


こんな時でさえ、目も合わしてくれないなんて。

…翔がここまで無責任な人だとは思わなかった。


それとも

そんなにわたしのことが
――キライなの…?



「はい」



そんなことを思い、とっさに涙ぐみそうになっていたそのとき

後ろの席から、ふっと手が挙がるのが見えた。