「――次、高橋」 「はい…」 「土屋」 「ハイ」 「広瀬」 「……」 「広瀬」 「……はい」 名前を呼ばれ、一度ですぐに返事をしなかった翔に 先生がふっと顔をあげて、こっちを見た。 でも、さほど気にしていない様子で、また名簿表に目線を戻す。