「別に。家が隣だからついでに送ってやっただけだし」


勘違いすんな。


そう言って、翔はカゴに押し込んでいたわたしの荷物を掴んだかと思うと、こっちに突きだしてきた。


そんな翔を前に
わたしは胸の奥がズキリとする。


それでも何とか自分のカバンを受けとると、…うつむいた。