修学旅行★幼なじみと甘いキス

そんな翔の態度に
わたしは一人あっけにとられたまま、ポカンと立ち尽くす。


…え?い、いきなりなに…?

まさか、後ろ乗れってこと…?


「…なんで?」

「は?」

「だってわたし、翔に待っててなんて頼んでない」


そんな言葉がつい、わたしの口を突いて出ると、翔はとたんに顔をムスッとさせた。


「…やっぱお前、むかつく」

「えっ…?」

「またいきなりぶっ倒れでもされたらメンドくせーから。俺が乗せてってやるっつってんの」


思ってもみなかった翔の言葉に、わたしの心臓がドキッとする。

動揺して、パッと顔をそらすものの

それでも翔はジッとこっちを見てきて…。


「……」


本当のところは何も言わないけど

まっすぐこっちを見つめてそらさない翔の瞳に、だんだん自分の顔が赤くなる。


いたたまれなくなり、もう一度翔の方へ目を向けると

そのとき見た翔が、

貧血で立てなくなったわたしを背負い、
保健室まで連れて行ってくれた、あの時と重なって見えて



「!」


…あ

も、もしかして翔

わたしの体、心配して…?

それで今まで待ってたの…――?