「じゃー決まり。後んなってやっぱ止めたとか言うのナシだからな。それに、いざとなったら窓から飛び移りゃいーんだし」

「へえっ!?って…ちょ、ちょっと!いくら何でもそんなん出来ないよ!(っていうかホントに何する気!?;)」

「は、冗談」


このとき、ふと目に飛び込んできた子供みたいな笑顔に、胸の奥がドキンと高鳴る。


「~~っ//」

「な、なんだよいきなり」



トク

トクン



“加奈子なんか好きじゃねーし”



…い、今、翔が

あの昔から冷たくてぶっきらぼうだった翔が、笑ってくれた。


わたしに――笑いかけてくれた。


ほ、ほんとうに夢じゃ、ないんだよね…―――?



“だからわたしは翔のこと、別に何とも思ってない”



何なんだろう、この気持ち。


今までずっと、
この気持ちにフタをしてきたせいかな。

今になって“好き”って想いが溢れてくる。


…止まらない。



「なんかおまえ変じゃね?熱でもあんのかよ」

「だ、大丈夫!(てか顔近い//)」



翔が、好き…―――。