修学旅行★幼なじみと甘いキス

「~~~っ//」

「なんならついでに俺の分も買うし」

「! えっ!?」

「自分の分買うついでにおまえのも買う。それでイイだろ」


欲しかったんじゃねーの?


そう言って
さっき自分が選んだ色とはまた別の…
今度は濃いブルーのマグカップを片手へと持ち出してきた翔に、わたしは顔を赤くする。


「ほ、ほしい…です」

「だろ?」

「でも…やっぱり悪いよ!
それに昨日だって翔、三浦さんにラーメン代まで多く出してあげてたんでしょ?
そんな手持ちだって元々ないはずなのに、今さらムリしなくていいよ!」


気を遣って言ったつもりが
逆にそれが翔のカンに触れたらしく、微妙な間が流れる。


「……」


シーン


あ…まずい。

また可愛くない言い方しちゃった…;


どうしよう…。ぜったい翔、怒ったよね…?


ただならぬ空気に、内心ドギマギとしていると
何やら突然――翔に目を塞がれた。


「うわっ;」

「んだよワリーかよ!
いーだろこれも!一種の記念だと思えよ!」

「記念?」


突然前が見えなくなり
目隠しされた翔の手をあわてて引きはがそうとするわたしに

翔は照れ隠しなのか、強引にわたしの前を見えなくして塞いだまま、ボソッとこう言った。


「…やっと俺が加奈子の彼氏になれた、記念だっつの」