「なぁなぁ昼飯買いに行こうぜー」
思っていたより、すんなり委員が決まったこともあって
予定していた時間よりもだいぶ早い、休み時間。
クラスメートのみんなは
新しくできた友達と話をしていたり
今のうちにお昼ごはんを買いに廊下へ出ていったりと
それぞれ思い思いの時間を過ごし始める。
でもこの時、わたしは今さら友達を作る気分にも
どこかへ行く気持ちにもなれなくて
一人自分の席に座りこんだまま、ぼんやりしていた。
「あの、名前…広瀬くんで合ってますか?」
そのまましばらく上の空でいたとき
突然隣から女の子たちの声が聞こえてきた。