「!」
その声に、思わずわたしの心臓がドキッとして
とっさにハッと声がした方を振り返る。
すると向こうには
部屋を飛び出したまま、戻らないわたしの事を追いかけてきたのか
大きく息を切らしたまま、ジッとその場に立ち尽くす翔の姿があって……
「ハァ、ハァ…」
「翔……」
そんな翔に動揺して
しばらくここから動けないでいると
翔はこのとき、
今わたしのすぐ隣を、――あの直哉くんも居ることに気づいたからなのか、
一瞬「!」とこっちを見たかと思うと、急いでその目をバッとそらし…
「……」
でもすぐに何かをグッ…、と抑えるように
もう一度、わたしのいる方を見た。
その声に、思わずわたしの心臓がドキッとして
とっさにハッと声がした方を振り返る。
すると向こうには
部屋を飛び出したまま、戻らないわたしの事を追いかけてきたのか
大きく息を切らしたまま、ジッとその場に立ち尽くす翔の姿があって……
「ハァ、ハァ…」
「翔……」
そんな翔に動揺して
しばらくここから動けないでいると
翔はこのとき、
今わたしのすぐ隣を、――あの直哉くんも居ることに気づいたからなのか、
一瞬「!」とこっちを見たかと思うと、急いでその目をバッとそらし…
「……」
でもすぐに何かをグッ…、と抑えるように
もう一度、わたしのいる方を見た。