修学旅行★幼なじみと甘いキス


シーーーン……


そしてその言葉を最後に
さっきまで見えていた一切の光や音は全て遮断され

今ここにいる部屋全体が一気にシン、と静まり返った。


少しの物音さえ聞こえないくらいの、ひどく静寂しきった真っ暗闇の中

わけも分からずただこの部屋に連れてこさせられたわたしは、
ひとり布団の下で小さくうずくまったまま
今もフゥフゥと押し上げて止まらない息を、ただ必死にこらえ続ける。


(っ、はぁ、はぁ……)


??

…な、なに?
いったいなにが起きたの?

今どうなってるの?



“――女!?”



翔に手を引かれるまま強引にこの場所まで来てしまったものの、

信じられないことに
今わたしが入りこんでしまった場所はたぶん
2班の健くんたちが泊まってると思う男子たちの部屋で…。


あまりにも突然のことすぎて
今何が起こってて、どうしてこんな事になっているのかよく分からない。


辺りを見回してみても
部屋一面は電気が消されてるせいか、真っ暗で。

強引に頭ごと被せられた大きな布団が、よけい周りを分かりずらくさせていた。



“――そこ!待ちなさい!”



今、外の廊下はどうなってるんだろう?

先生はまだ近くにいるの?


上の階にいるあさみちゃんたちは無事だよね?

直哉くんは?



ほとんど何も見えない、分からないこの状況で
ふと皆のことを思い出したら胸が熱くなって。

とっさにギュッ…と目を強く押し閉じたわたしは
今も布団の中で体を縮こませたまま、ただ何もいわず黙って涙を落とす。


そのまま一人カタカタと震えていたとき

すぐ耳元で突然、声がした。


「カナコ」