「え゛おいおい;マジでテーブルん上に置いてあんのかよ?例のデジカメ」


「今ごろ直哉のやつ、部屋で探しまくってんじゃね…?
もしくは矢野センにつかまったとか;」


「そろそろ様子見に行ってやった方がいいんじゃねーの?」


「な、なぁ…ここに来るまでの間、直に会わなかったか?」


するとそこで、どこか焦った様子の勇樹くんが
今もムスッと黙りこんでる翔に向かい、一言そう尋ねようとした…次の瞬間


翔がいきなりわたしの肩をグイ!とつかむ。


「!? ちょっ…!?翔……!」

「は?そんなん知らねーし。自分らで探してこいよ。
つーかこいつ、しばらく借りっから!」


怒ったようにそう叫んで、

部屋では今も、あさみちゃん達がボウゼンとたたずんで見ている中


翔はわたしの手を無理やり掴んで引っ張ったかと思うと、
強引にこの場所から連れ出した。