「えー、消灯前の点呼だ。
1班女子は…、全員揃ってるな」


「は、はい。
全員います」

「寝る準備もバッチリでーす♪」


体は下にうつぶせのまま、
頭だけ半分、毛布から顔をのぞかせると

内心、心臓がドギマギ言いながら…
それでも、ついさっきまで何事もなく
ただこうして大人しく三人、のんびり寝そべって喋っていたかのように返事をする。


そして今すぐにでも眠れるよう
ちゃっかり支度まで済ませていたわたし達を前に、

見回りである矢野先生は特に疑う様子もなく
持っていたチェック表へ、いくつか小さなマルをスラスラっと記入したかと思うと、こう言った。


「すぐに寝ろとは言わないが、
消灯後はくれぐれも勝手に部屋を抜け出して、館内をウロつく事のないように」