!! そのとき 思わずわたしの心臓がドキーッ!と反応して しばらくしておそるおそる後ろを振り返ってみる。 するとわたしの手をいきなり引っつかんで 向こうへ行かせないようにしていたのは やっぱり――あの翔だった。 「……」 その瞬間 とっさに自分の口元がヒクっ…とつりあがって絶句するわたしに 目の前にいた翔がつかんでいた手をパッと離す。 そして ひとり硬直するわたしの顔を、ジッと見つめてきたかと思うと こう言った。 「加奈子。 実は俺、今おまえに話したいことが、あんだけど」