《あ…、イヤごめん!いきなり。
ただちょっと気になったっつうか、心配なって。
…い、言いたくなかったら言わんでいいから!
それに、ただもし俺の勘違いだったんなら、それはそれでイ…》

「―っく…ヒック」

《え?》

「グスッ……な、直哉く…う、うぅっ…!わぁぁーーん!」

《!?か、加奈子ちゃん……!?》



―何かあった?


直哉くんに優しくそう尋ねられた瞬間

今までずっとこらえていたものが一気に込み上げてきて

気がつくとわたしは――大声で泣き出していた。