必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》




『説明不足なのはわかってる。でもね?健次に新しい女が出来たからっていきなり振られて出ていけって言われて。ショックで健次の家を飛び出して公園のベンチで途方に暮れてる時に蓮さんと出会ったの。』



『・・うん。』


一生懸命私の言葉を理解しようとうなずいてくれる。



『あの日の出来事を振り返ると、なんで蓮さんは家政婦なんて経験のない私なんかを雇ってくれてたのか・・。前に家政婦さんがいたって言ってたしプロを雇おうと思えば出来るはずだし・・。考えれば考える程ナゾなんだよね・・蓮さんって。』



説明しながら改めて自分が置かれてる状況が不思議になり、う〜ん。と首を捻り考え始める・・。
冷静に考えると、考えれば考えれる程自分が置かれている状況って不思議だ。
何処の馬の骨かわからない素性も知らない私なんかを何故こんなにも連さんは良くしてくれているのか。

そして、私は蓮さんを好きにーーー