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もう二度と敷居を跨ぐ事はないと思っていた蓮さんの家に再び帰って来た。


蓮さんは既にリビングのソファーに座り安堵の表情を浮かべている。



『今日はありがとうございました。沢山お金を使わせてしまってすみませんでした。・・これ、些少ですが受け取って下さい』


そう言って蓮さんに近づき、キャバクラで働いた二日分のお金が入った封筒を差し出した。


『いらないよ。俺が望の傍にいたくてそうしてたんだから。キャバ嬢の望なんてもう見る事ないからね。まっ、望がまたキャバ嬢をやりたいと言っても俺が一生させないし許さない。』


『・・えっ?!』


今・・一生・・って言っ・・た??



それとも

自分の耳と脳が


凄く都合の良いように解釈した?