惚れたもん負け 【 短編 】




俺の胸の中にスッポリおさまった澪。


いきなり、抱きしめられた状態の澪だから嫌がると思ったのに―――



澪は遠慮がちに俺の背中に腕をまわしてきた。



その瞬間、みるみるうちに自分の体温が上がるのがわかった。と、同時に―――




『ずっと好きだった。』


『ゆっくりでいい。好きなって。』

自分でも驚く程、気持ちが自然と口から出ていた。