ライナス『ここで死ぬのか…』
騎兵はライナスが倒れるのを見て、兵舎の方へ帰った。
突然、握っていた槍が光り出し、老婆に姿を変えた。
老婆『私はアンナ、死なせはしないよ』
アンナは鞄から包帯を出すと、ライナスに巻き始めた。
ライナス『あんた、擬態武器だったのか』
アンナ『そうよ、特別な武器職人しか作れない、人に変化出来る擬態武器よ。』
ライナス『初めて見た…』
ライナスは弱々しく言った。
アンナ『大丈夫。傷は浅いから、しばらく休めば、大丈夫。』
ライナス『分かった。ありがとう。』
30分後…
ライナスは立ち上がり、アンナは槍に姿を戻し、ライナスはアンナを持って、城に向かった。
城に着くと、そこは廃墟と化していた。
所々から煙が上がり、
戦死した兵士達の屍がそこら中に転がっていた。
ライナス『ひでえ…』
アデ王国首都ソフォは馬帝国により陥落した。
これにより、アデは馬の保護下に入った。