―――…ただそれから時だけが過ぎていって、あたしが愁哉に嫉妬を覚えたのは出会って一年が過ぎようとしていた時。 嫉妬、そう。 間違えてない。 愁哉は案の定申し分なくキレる男だった。社長の実質右腕と呼ばれるには時間はかからず、幾つもの大きな取り引きをまとめて、着実にその立場を揺るぎないものにする。 その統一された空気はぶれもしないのに、決して掴めない。 似ている、その直感は確かなのに、何ひとつあたしは愁哉を理解出来ない。 手の内に置いておくには、私じゃ役不足だと痛感しながら笑った。