愁哉はどうせ今日も仕事だし、無理やり予定を入れる夜。


まあ、終わったらいつもの店に来いとは言ってあるけど。


面倒くさそうな返事を返す愁哉は出会った頃から何ひとつ変わらない。


一人カウンターに座って乾いたグラスの音にぼんやりとする。


この関係が、どれだけ緩くても離してあげない。



芹沢愁哉。



私の大事なブレーキ。