泣き恋


階段を上がったところにある
ソファーに座り、
私たち3人はしばらく雰囲気を楽しんだ。


真希と友梨さんは、最後に会ってから1年以上も経つらしく、

近況報告や思い出話に夢中になってる。

2人のジャマをしないように、
私は何気なく席を立ってトイレに向かった。




トイレは、狭い通路の先にある非常扉の外だった。

店員さんに案内され、
重い扉を開けると

そこには薄暗い非常階段が続いてる。

正面にあるトイレの照明が弱々しく揺れていた。