お願い。 お父さん。 綾のお母さんを助けてもいいけど、それだけで終わって。 若くて綺麗な綾のお母さんを、「オンナ」として見ないで。 夢中で笑っていた。 どうでもいい話ばかりして大口を開けて笑っていた。 プリクラの前で声をかけてきた高校生と一緒にお茶を飲んで、その後は冷たく逃げて。 ただ時間が経つのを待った。 何度も何度も綾は携帯をチェックしていた。 5時になった。