「毎日ここに来た。鈴音を待ってた。鈴音に会いたくて会いたくて、死ぬかと思った」
信じられない言葉をたくさん言われて、頭の中は大混乱。
何も言えないまま、拓登の背中に手を回した。
「ずっと、ずっと・・・・・・ 鈴音のことが好きだった」
頭が真っ白になって、何も考えられない。
夢じゃない?
きっと夢だよ。
「好きだよ、鈴音が。俺は鈴音がいればそれでいい」
「拓登・・・・・・彼女とは・・・・・・?」
「お前が俺の前からいなくなって、気付いた。鈴音がいないんじゃ、何も意味がない。元カノに会いたい気持ちもなくなった。どうでも良くなった」

