こんなキスは初めてだった。 これがファーストキスだと言い切れる。 今までのキスはキスじゃない。 愛する人と唇を重ねることがこんなにも幸せだなんて。 「お前がいねーと、俺は俺でいられないんだよ。ばか」 「拓登・・・・・・ 今、キス?? した??」 「ば~か!!」 そう言って、もう一度キスをした。 何が何だかわからなかった。 どうして、拓登が泣いているのか。 どうして拓登とキスをしているのか。