マンホールに座っている私を、通り過ぎる人々が変な目で見る。 ひとりでいると、寂しいよ。 拓登と一緒なら何時間でもこの場所にいられたのに。 立ち上がる。 鞄の中からハンドタオルを出し、拓登の場所へ置いた。 その上に、石を置き、願いを込める。 拓登がまたこの場所に来てくれるように。 神様、お願いします。 拓登に想いが届きますように。