「一生俺がそばにいてやるって言ってくれたんでしょ?普通、そんなこと言う?」 「拓登なら言えるんだよ。私のこと、妹みたいに思ってたんだと思う」 「また、それも勝手な想像!!男って素直になれない生き物なんだよ??わかる?」 綾に、拓登のことを話しているうちに、拓登の笑顔がはっきりと思い出されて、涙が出そうになる。 最近は、思い出すことを避けていた。 あの優しい声や、 温かい笑顔や、 ちょっといじわるな目・・・・・・ 心を溶かすような歌声も。 胸が痛むから思い出さないようにしていた。