大切な思い出。 忘れられない素敵な時間。 かけがえのない人。 綾にも会わせたかった。 私の大好きな人を・・・・・・ 「私だったら奪っちゃう!」 綾は、手に持っていた紙パックのいちごミルクを飲みながら、空を見上げた。 「勇気がなかっただけなのかな、私」 拓登のため、自分のためと思っていたけど、実際は・・・・・・ 傷つくのが怖くて、逃げただけなのかもしれない。