キミがくれた光




目を丸くした綾。



私は息苦しくなって、もう一度深呼吸をした。





「私もお父さんの顔なんて見たくなかった。家出しようと思った。でも、あの計画の日からお父さんが変わったんだ。彼女が家から出て行った。その理由も知りたかったし、もう我慢するのは嫌だったから自分の今までの気持ちを全部話すことにしたんだ」



綾は頷きもせず、人形のように固まっていた。




「ホテルのロビーに行ったのは事実だった。でも、本当に部屋にも行ってないし、エッチもしてない。これは私も嘘じゃないって思う」






「だって・・・・・・おっさんが・・・・・・」






少し震えた綾の声。



私も自分の声が震えていることを感じながら続けた。