―月日― 「おはよ~」 「眠いねぇ今日も」 綾のいない学校で、私にも他に友達ができた。 心を許しているわけじゃないけど、一緒にお弁当は食べる。 綾は、学校に来ない。 もう1ヶ月が過ぎた。 綾を失って、拓登も失った。 学校では、綾が退学するんじゃないかという噂が流れていた。 綾からは何の連絡もなかった。 でも、ただただ信じて待っていた。 形のない“友情”を。