―さよなら―





さよならの予感がした。




誰かがささやく。





“もう終わりなんだよ”って。





夢のようなこの恋は、もう終わりなんだ。






自分のことしか考えられなくなった鈴音は、この恋の幕を自分で降ろさなきゃいけないんだよ。






さよなら


しなきゃ。







拓登の幸せの為に。



自分の幸せの為にも。