トボトボと歩いてコンビニへ向かう。
コンビニの窓越しに見えた拓登は、誰かと電話をしていた。
険しい表情をした拓登を見て、不安が襲う。
拓登を苦しめるもの、拓登を悲しませるものを私が消してやりたいよ。
こんなにも優しくて、温かい人なのに。
「おぉ?いつからいたんだ?」
コンビニから出てきた拓登は、笑顔に戻っていた。
「無理しなくていいよ。拓登、もっと本音でぶつかってよ。怒ってるなら怒って。泣きたいなら泣いて」
「ば~か!生意気なこと言って」
拓登は右腕で私の首の後ろを抱えるようにして抱きしめた。
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