キミがくれた光




彼女になんてなれなくていいって思ってた。


ただそばにいられればいいと。




でも、気がつくとどんどん贅沢になって。



彼女になりたい、拓登に愛されたい、私だけの拓登に・・・・・・なんて思ってしまっている私がいるんだ。






綾の家の近くに着いた。



拓登はコンビニで立ち読みをしているからゆっくり話しておいでと言ってくれた。





綾に会えますように。


綾と元に戻れますように。





そっとチャイムを鳴らす。



玄関の近くにお風呂場があるからか、ほんのりシャンプーの香りが漂っていた。






綾と話したことがあった。



やっぱり、家はご飯の匂いがいいねって。



うちも綾の家も、香水とかシャンプーとか女の匂いがして嫌だねって。