「良かったらまた来てくれよ」



お父さんがそう言うと、拓登はありがとうございますと頭を下げた。




見えてしまった。


私の心の奥にある未来の夢が。



見てはいけない夢。



拓登と結婚したら・・・・・・って。



拓登が旦那さんだったら、またこんな風にお父さんと仲良く食事ができるんだなって。







見てはいけないのに。



そんなありえない夢を見てしまう。



願ってしまう。