私と拓登は、同じ部屋で眠った。 拓登は私のベッドの下に布団を敷いて、そこで寝た。 隣に部屋にお父さんがいるから、何も話さずに静かに眠ることにした。 おやすみって拓登が私の手を握ってくれたことが嬉しかった。 拓登がいてくれたから、素直に話すことができた。 拓登のおかげ。 拓登のおかげで、お父さんのことを好きになれた。 人生捨てたもんじゃない。 どこで変わるかわからない。 居場所がないとただあきらめていたけど、本当に居場所を探せば見つかるのかもしれない。