数秒間。 目が合っていた。 生意気な顔で私を見た後に、にっこりと微笑んだ。 かわいい顔。 絶対年下。 その後、少年はまたギターを弾き始めた。 その曲は、私もよく知っている曲だった。 今年の夏、流行った曲。 何度もアイツと一緒に聴いたけど、こんなに悲しい歌詞だったんだ。 別れても忘れられないのはなぜ?なんて。 泣いている私に向かって歌う歌じゃない。 優しい顔した少年。 実は優しい仮面をかぶった悪魔?