キミがくれた光





「お父さんって、誰とでもエッチすんの?」



あまりにも直球の質問だったせいか、お父さんはお茶を喉につまらせた。




「何を・・・・・・」




「会ったばっかの人とエッチできんのかって聞いてんの」




嘘であって欲しい。


おっさんの作った嘘だったらいいのに。




「できるわけがないだろう。俺のこと、どんな男だと思ってんだよ。お前に聞こえるように毎晩そんなことをしていたから誤解されても仕方ないけど・・・・・・」





しょんぼりした顔のお父さんが、拓登に同意を求める。



「男って結構真面目だよな?」



「そうですね。俺は、絶対に無理です」





拓登はしっかりした口調でそう答えて、私を見た。





「土曜日・・・・・・ 何があった?」



私と綾が立てた計画がバレてもいいと思った。



本当のことが知りたかった。





「鈴音にドタキャンされた日か?あの日は、大変だったんだよ」





お父さんは、思い出すように天井を見上げて、あの日の出来事を話し始めた。