「夜分にすいません」



頭を下げた拓登にお父さんが、お茶を出す。




「構わないよ。狭いけどゆっくりして行って」



こうしているとすごくいいお父さんに見える。



この前まで、佳世さんと毎晩エッチしていた人とは思えない。






「お父さん、この人私の親友なの。拓登って言うんだけど、いつも私の相談に乗ってくれていて・・・・・・ でね、今日はお父さんに話したいことがあるんだ」





いきなり切り出したもんだから拓登もお父さんもびっくりした顔をしていた。





「私のこと、どう思ってる?」




こんなこと聞く予定じゃなかったのに。



気付いたら口から出てしまっていた。





内心、ずっと気にしていたんだよね。


私。





「どうって・・・・・・? 大事な娘だよ」





「嘘だ」





「嘘じゃない」