「朝まで一緒にいてあげようか?」
「いらねーっつーの!そろそろ家帰れ。優しくなったお父さんが心配してるぞ」
優しくなったお父さん・・・・・・か。
実際のところ、何がお父さんを変えたのかわからないけど。
「拓登は?」
「俺は、ここで寝る」
「だめだよ」
「どうせ俺の行き場所なんてねーんだよ。だから、明日には家に帰る。結局、親の世話になってるガキだから」
早く大人になりたい。
ずっと思っていた。
多分、小学校くらいの頃から。
大人になれば自由になれる。
自分の力で生きていける。
そう思っていた。
でも、大人になるまでの時間は、とても長くて・・・・・・
やっぱり1人では大人になれないんだ。

