拓登は、無理して笑顔を作り、もう大丈夫だからって私の頭に手を乗せた。
全然大丈夫じゃない。
拓登の瞳には、悲しみが溢れてる。
「会いに行きなよ・・・・・・」
小さな声で言ってみる。
聞こえなくてもいい。
聞こえない方がいい。
だって、拓登がまだ好きな相手だもん。
正直言えば、会って欲しくない。
拓登の心の中から消えて欲しい。
「ね、拓登・・・・・・」
でも、大事だから。
拓登が。
だから、拓登の幸せを一番に考える。
別にこのまま拓登が彼女と会わなくても、私とくっつくわけじゃない。
それなら、拓登には悔いのない人生を送って欲しい。

