あの場所に。


誰かが・・・・・・




「・・・・・・拓登!!!」





あの夜と同じ服を着た拓登が、とても小さく丸くなって、うずくまっていた。




すぐにわかった。




拓登、泣いてる。


拓登・・・・・・泣かないで。





「拓登!!拓登!!大丈夫だよ。私がいるから」





拓登の体を強く抱きしめる。



小さく震える拓登の体。



泣いてる。


心が泣いてる。




拓登は、また傷ついた。