「そろそろ朝日だな」
付き合っているわけでも愛し合っているわけでもない男女が、体を寄せ合って朝日を見た。
涙が出た。
今まで生きてきて、こんなにも満たされたことはなかった。
誰かと一緒に感動を分かち合うことが本当に幸せだと知った。
1人でいいと思っていた。
孤独な方が楽だとも。
でも、強がりだった。
私は誰よりも、寂しがり屋で弱虫で・・・・・・
温かい手や、優しい声が必要だった。
ねぇ、拓登。
どうすれば、拓登を失わずに済むんだろう。
どうすれば、拓登と一生一緒にいられるんだろう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…